はいしゃこわい

 

歯医者、怖すぎる。嫌すぎるし無理すぎる。
天災とか死、戦争などとと同じカテゴリに属している。
まずもって生きたまま歯を削られる意味がわからない。
そんな猟奇的な施設がコンビニより多く林立しているのも意味がわからない。
こんな世界は狂っている。おれだけがこの狂った世界でまともなんだ、助けてくれ、という気持ちになる。

 

しかしながら虫歯、知覚過敏、親知らずが二本。あとなんか歯間ブラシやってたら歯が欠け、冷たいものを飲んでも熱いものを飲んでも甘いものを食べても歯がしみる。ヤンクミが担当してたクラスですか?というくらい口内に問題が山積みの状況で、しかし歯医者は恐ろしく、けれども口内が大変なことになっておりこのままではいつか必ず破滅がやってくる、でも本当に歯医者に行きたくない、予約の電話すらしたくない、という板挟みの状態の中で終わったToDoリストが生まれてしまった。

 

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↑終わったToDoリスト

 


それにしても不便なホモ・サピエンスの体のなかでも歯であるとかその周りの歯茎であるとかは輪をかけて不便で、物理的に洗えない場所が存在する形状であるにも関わらずメンテナンスを怠るとやれ虫歯だの歯周病だの知覚過敏だのとやかましく、一度抜けたり欠けたりすると元に戻らないしまつであり、そのうえ乳歯と永久歯、たったふたつの残基でクリアするには平均80年の人生のステージはあまりに長い。そもそも永久歯、きさま、まったく永久じゃなくてかなりムカつく、イキるな、ととめどなく怨嗟が口から出てきて止まらない。止まらないが、まあ治療しないことにはどうしようもないので不承不承歯医者に通い始めた。

 

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↑通院を始めて調子に乗りまくっている様子

 

進まない。全くもって治療が前に進まない。
保険制度の関係上、治療を完遂するまでには長い期間がかかるということは頭ではわかっていたもののここまでとは、と嘆息する。もちろん口腔疾患の万国博覧会を勝手に開催している自分に非があるのは重々承知のうえでなお言いたい。ゴールが見えない。

 

そもそも予約が二週間に一回しか取れず、その一回の通院で受けられる処置も限られている。歯のクリーニング(上の歯)、二週間経って歯のクリーニング(下の歯)、そのまた二週間後に歯磨き指導。虫歯の治療という核心にいっさい触れないまま2ヶ月近くが経過してしまった。

 

さすがにこれは、もうこのヨハネスブルグもかくやの口内が完全に治安を取り戻すのと自分の寿命が尽きるのとどっちが早いかくらいのペースではないか。
おれの口の中でディアゴスティーニするのをやめていただけないでしょうか。


ということで、歯科と名のついた猟奇的な施設に通う生活はしばらく続く。